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「コーヒーをひとつのメディアとして」中川 亮太 コーヒークリエイター

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コーヒーに造詣の深いデザイナーの中川さんとアマナが出会い、「コーヒークリエイター」という役割が生まれました。なぜアマナに「コーヒークリエイター」が必要なのか?

Q:アマナ入社後の仕事内容は?

アマナはコーヒーをあらゆるシーンで活用していて、私はそのディレクションやクオリティコントロール全般を担当しています。普段は天王洲にある『IMA cafe』で仕事をするほか、本社でお客様にお出しするコーヒーの選定やアマナが関わるイベントで運営される期間限定カフェの企画、取引先企業のコンセプトに合わせた記念ブレンドの開発など、コーヒーを通じてアマナのビジネスを感じてもらう場所やモノなどを提供しています。

アマナには「五感満足で社会を豊かにしていく」というポリシーがあります。人間は周囲の状況の約8割を視覚で認識しているそうですが、最近はARやVRで触覚も刺激できますね。人間にはさらに聴覚・嗅覚・味覚が備わっており、これら五感すべてを刺激できるのがコーヒーなのです。クリエイターの多くは昔からコーヒーのアロマでリラックスし、カフェインで覚醒しながら仕事をしてきましたよね。アマナも、40年前の創業当時からコーヒーの質には強いこだわりを持っていました。クリエイターが五感センサーをフルに覚醒させるためだけでなく、商談や撮影などで来社されたお客様へ自慢のコーヒーでおもてなしをしてきたのです。そんなアマナの思いと、私のコーヒーへの思いとが合致して「コーヒークリエイター」という仕事が生まれました。

Q:これまでのキャリアは?

子どもの頃、父の手回しミルでコーヒーを挽くことを手伝い、アロマで嗅覚を刺激されたことがコーヒー好きの始まりです。大学ではコーヒーを勉強しようと考えましたが、本格的に飲み始めたら、苦すぎたり気持ちが悪くなったりして全然飲めなかったんです。そこで研究テーマは紅茶とミルクに変更しました。卒業後の就職は、幅広い事業を手がける情報商社で社内報の立ち上げや編集、新規事業の企画などをしていました。その中でも特に編集の仕事が面白くなり出版社へ転職。仕事の打ち合わせでいろいろな喫茶店を使うようになりましたが、私の注文はどこでもミルク一辺倒。しかし、あるマスターのカフェオレをきっかけに、自分が飲めるコーヒーとはどういうものかが分かってきたんです。その後は探求を続けてコーヒー沼へハマり続け、「アドバンスド・コーヒーマイスター」の資格も取得しました。その後、大手コーヒー会社へデザイナーとして転職し、「このチェーン店のコーヒーの質を底上げすることで、日本人のコーヒーへの感性を底上げしたい!」と意気込んでいましたが、企業体質が思いのほか古風で、私のコーヒーへの情熱はあまり理解されませんでした。そうこうしているうちに、コンビニチェーンが質の高いコーヒーを安価で出すようになり、「ああ、自分がこの会社でやりたいことは、こういうことだったのに」とがっかりしましたね。

Q:アマナを選んだ理由は?

そんなときにアマナとの出会いがあり、「コーヒーをひとつのメディア、コミュニケーション手段として使う方法を模索している」というクリエイティブ企業らしい考え方や、以前からコーヒーをカルチャーとして捉えていることに共感しました。コーヒー会社ではないからこそ、クリエイティブによるコーヒーの付加価値向上を、アマナならできると確信しました。

当時のアマナは飲食分野にも事業を広げようとしていて、「コーヒーのメディア化」を具体的に形にしようとしていたんです。

Q:入社して感じるアマナの人や職場環境は?

アマナで活躍しているのは、自分がやりたいことや好きなことを追求している人が多いですね。たとえ不利な状況下でも、楽しみながら発想を持って工夫できる人にはチャンスが与えられていく印象です。

それから、仕事以外にも大好きなことがあり、軸をしっかり持っている人も多いです。『IMA cafe』のアルバイトススタッフたちも、プライベートでは音楽、映像表現やダンスなどに本気で取り組んでいますよ。

Q:これからアマナで目指したい自己実現は?

ビックサイトのイベントでカフェを運営したとき、いろいろなブースの人たちがコーヒーの香りに誘われカフェに集まり、情報交換の場となっていく様子を目の当たりにしました。コーヒーはコミュニケーションツールであり、マルチメディアとしての機能を果たすんです。私の役割は、このメディアをどうブラッシュアップしていくか。商談で高級フレンチや寿司を出されたら身構えるけれど、コーヒーなら気楽に話もしやすくなるでしょう。コーヒー一杯の単位は人の距離を縮めやすいんです。

そもそも、17世紀のイギリスのコーヒー・ハウスは、一大メディアとして機能していました。私はアマナを、『クリエイティブ・コーヒー・ハウス』のような場所にしたいと思っています。商談相手に、「コーヒーにさえこれほどのこだわりを持つ会社なら、自分たちの商品もこだわりを持って分析し、最適なビジュアルを提案してくれるのではないか」と感じていただけるようにしたいのです。ビジュアルコミュニケーション企業としてのアマナのポリシーを、コーヒーを通じて表現していくことが、私の仕事です。(2020年1月取材)


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